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「ふたば系ゆっくりいじめ 89 BJ2/コメントログ」 つづきは? -- 2014-08-07 05 02 38
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『こんなはずじゃなかった』 初投稿です 後半に虐待要素ありです 俺設定?かもしれません それじゃあゆっくりみていってね! 実ゆっくりは、実になってからわずか4時間で自我が生まれる (ゆ!れいみゅはれいみゅだね!) (はやきゅうみゃれちゃいよ・・・) 実れいむは真っ暗な孤独の中きを紛らわすために 歌っていた・・・・・ (ゆ~♪ゆんゆん~♪ゆっきゅりちちぇいっちぇねえ~♪) (・・・・・おしょとはどんにゃのかな・・) 生まれてきたら何をしよう おかあーさんに挨拶して おとーさんとおかーさんにすりすりして いっぱいあそんでもらって いもうとはいるかな? もしかして一番おねーちゃんだったりして? そう、幸せそうに考えていると 何かが実れいむの中に入ってきた (ゆっ??ゆんやあああああ!!!) 頭に何かが流れてくるのが止まった そう、この『何か』とは母の記憶であった というか餡子であった 植物型の妊娠ではこうやって母から直接 栄養が入ってくるのだ (ゆう?おかーしゃんはせかいでいちばんえらいにょ?) (じゃあれいみゅはおひめしゃま?) 3時間後また母の記憶が入った餡子が やってくる (ゆう?!ゆんやあああああ!!!) (・・・・・・・・) (にゃに!?このにんげんしゃん!?・・ゆぷぷおかーしゃん?(まだ判定してない)のごはんさん おとしておきょらりぇてりゅよ!ばきゃだにぇ!) (ゆう?ゆきゃきゃ!!にんげんしゃんおかーさん?にちーちかけりゃれてりゅね、おお ぶじゃま ぶじゃま) 生まれたらおかーさんとおとーさんに挨拶して すりすりして そして、あの糞奴隷にいっぱいぷくーしてやる ゆふふ・・怖がる糞奴隷の顔が思い上がるよ そしてー実ゆっくりが生まれてくる日が来た ブラブラ・・・ブチン!! (ゆっ!れいみゅうみゃれりゅにょ?) ポトン!スタ!華麗に着地(笑) そして 「おかーしゃん!おとーしゃん!ゆっくちちちぇいっちぇね! しょしてくしょどりぇいはあみゃみゃもってきょい!!」 ・・・・・・・・・空気が凍る どうして?なんで? おかーさんはゆっくりしていって!って言ってくれないの? 「おい糞饅頭お前の子供どうやら下種のようだ虐めがいがあるぜ」 その言葉ともに母れいむが 「やべでぐだざいいいい!!!あ``がじゃんばやべでぐだざいいい!!!!」 「おかーしゃん?どうちたの?おとーしゃんは?いもーちょは?」 「おいクソチビ饅頭後ろ見てみな」 赤れいむはうしろを向いた そこには餡子が4つあった なんだあまあまさんだ もっと近くで見てみよう そしてむーしゃむーしゃしよう・・・・ゆ? ナニカコレミタコトアルゾ コレッテオトーサンノボウシ? ジャアコゥチハ?・・・・・ 「ゆ!ゆ!ゆんぎゃ嗚呼あああああああああ!!!!!!!!!」 「どうちてどうちてどうちて!?!?!?!?!?!??!」 「どうちてえ!?にんげんはれいみゅたちのどりぇいじゃないの?」 「どうちてええ!!!「お前何言ってんの?」ゆーーー?」 「だっちぇにんげんはおかーしゃのがはんさんおとちておきょられて ちーちーかきぇりゃれて・・・」 沈黙・・それを破ったのは 「どうぼじであがぢゃんがぞれぼおおおお?????!?_?!?!」 「ははーんわかったぜ、お前が思ってるソレは お前の母の勝手な妄想だろ」 そう、あれは母れいむが人間が虐められてるときにひそかに思っていた ただの『妄想』であった 「さあ、いじめっぞ最初はまむまむ焼きでも・・いやーあんよ焼きでも」 「やべでぐだざい!!やべでくだざい!!れいむがどうなっでぼいいがらああ!!!」 赤れいむが浮く 「湯ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!あぢゅういいいい1!!!」 「まむまむはあったかいか?ヒャッハ!!!!」 コンナハズジャナカッタ 作:茄子 あとがき 1回目の投稿ですぐだぐだですいません
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行列の出来るえーりん診療所 12KB 愛で 小ネタ 変態 飼いゆ 希少種 都会 現代 独自設定 待ってる人がいるか分からないけどえーりんSSですよー ・この話は虐待など一切なく、ひたすらあまあまな愛でSSです! ・高性能ゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・一応過去作を読まなくても大丈夫ですが、過去作を読んでいればさらに面白いかと思います ・これを書いたのはHENTAIあきだよ!HENTAIが嫌いな人は読まないでね! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! ゆっくりが多くの家庭で飼われるようになって、それと共にゆっくりに関連する業界が多く出来た。 食事や躾という普通のペットでも重要な物から始まり、ゆっくりの脆弱性と不可思議な構造を把握した 医療の専門家も出てくるようになった。 大手の総合病院といった加工所直営の物や、ゆっくり好きが高じて個人経営の形でやっている診療所のようなものまである。 そんな多くのゆっくりを治療するある診療所は毎日行列が絶えず、大反響になっている。 その噂の診療所に少し行ってみるとしよう。 患者 胴付きまりさ 「次の方どうぞー。」 優しそうな声で次に待っているゆっくりを呼ぶのは、胴付きのゆっくりえーりんである。 ナースキャップのようなお飾りに、赤と青の色が対象になっている服の上に白衣をまとっている。 このえーりん治療以外にも治療したゆっくりが悩みを相談しにきたり、ゆっくりの扱いに困っている飼い主に助言を与えている。 下手なブリーダーよりも的確であり、近くでカウンセラーをしているさとりと共にこのあたりの名医と言われている。 まあ実際はブリーダーに依頼するよりも安く、何より幼い体つきに不釣り合いな豊満な胸に魅了されたお兄さん達が通っているのだが。 「こんにちわまりさ。もう怪我の方は大丈夫?」 「ばっちり治ったんだぜ!お兄さんとえーりんには本当に感謝してるんだぜ!」 入ってきたのは以前に虐待お兄さんによって虐待された胴付きまりさであった。 怪我が治った後でもお世話になったこのえーりんには日常の様々なことを相談に来るのだ。 「それで、今日はまたどんなことを相談に来たの?もしかしてお兄さんのことかしら。」 楽しそうに笑うえーりんともじもじと体を動かすまりさ。ここに来るゆっくりのほとんどが飼い主であるお兄さんについて相談にくるのだ。 そのためこの診療所はある別名が付けられている、その名も「えーりんの恋愛相談所」である。 「その・・・、お兄さんのこと考えるとつい・・・。」 「一人すっきりーしちゃうのね。悪いことじゃないけど、あんまりやっちゃ駄目よ。」 まりさの顔が真っ赤に染まる。人間でいえば思春期真っただ中のお年頃である。 逆にえーりんの方は経験豊富なまさに大人の女性といったところだ。 「まりさはもう少しお兄さんに甘えてもいいんじゃないかしら。まだ遠慮してるところがあるでしょ。」 「でもあんまりお兄さんに迷惑をかけられないんだぜ・・・。」 まりさはゆっくりショップで売られていたゆっくりではなく、野生で生まれた胴付きである。 お兄さんに拾われて今の生活を送っているが、えーりんはそんなまりさの心に遠慮している部分があるのではないかと推測した。 「大丈夫よまりさ。あのお兄さんならまりさのことをちゃんと受け止めてくれるわ。」 「ありがとうなんだぜえーりん!えーりんに話したら何だか大丈夫な気がしてきたんだぜ!」 えーりんのその母性溢れる胸に抱きついてきたまりさを、えーりんは仕方ないという風に頭を撫でる。 「えーりんの体は柔らかくておかあさんみたいなんだぜ・・・。」 目を閉じてえーりんの温かさを感じているまりさを不憫な目で見ているえーりん。 そんなまりさをえーりんはぎゅっと抱きしめる。 「私でよければいつでも甘えていいのよ?あんまり無理しちゃ駄目だからね。」 「分かったんだぜえーりん。でもちょっと苦しいんだぜ・・・。」 慌ててえーりんは力を弱める、少し力を入れすぎて危うくまりさをその胸で窒息させるところであった。 お礼を言って診察室から出ていくまりさを見て、その後ろ姿を微笑ましくえーりんは見送った。 患者 胴付きゲスまりさ 「きいてほしいんだぜえーりん!まりさのおにいさんはほんとうにひどいんだぜ!」 入ってくるなら飼い主であるお兄さんの不満をぶちまけてくるのは、銀バッジをつけた胴付きまりさだ。 散々お兄さんの愚痴やら不満を言い終えたまりさに、えーりんも困り顔だが飼い主であるお兄さんとの接し方について助言した。 「やっぱり同じまりさでも大分違うのね。」 「ゆ?どういうことなんだぜ?」 「こっちのことよ。そうね、まりさはもう少し素直になったらどうかしら。」 話を聞いていたところ、どうやらこのまりさとお兄さんは両方とも意地っ張りな所があると思えた。 お互いは相手のことを大切にしているとは思えるが、どうもその好意が素直に相手に向けることが出来ないでいる。 もしどちらかが相手に素直になれば、少しは変われるのでないかと考えた。 「すなおっていっても、まりさはいつでもすなおなんだぜ!」 「だからもうちょっとだけ素直になるのよ。お兄さんに対してまりさがしたいことをしてみなさい。」 合点がいかないというまりさに、えーりんは説明をする。 「ほんとうにそうすればおにいさんはやさしくなるのかだぜ?」 「本当よ、これでメロメロにならないお兄さんはいないはずよ。」 えーりんの説明を受けて、まりさはさっそく家に帰ってその方法を実践したのだった。 「ゆゆーん♪おにいさんまりさおなかすいちゃったー♪」 「ぶほおう!」 飲んでいたコーヒーを吹き出してしまったお兄さん。今まで聞いたことのないようなまりさの声色に、 これまで経験したどんな修羅場に出くわしたことよりも衝撃を受けていた。 「きたないんだぜおにいさん♪まりさがきれいにしてあげるよ♪」 吹き出されたコーヒーを丁寧に台布きんでふき取りウィンクをするまりさに、お兄さんはさらに恐怖を感じた。 自分が飼っているまりさがこんな殊勝なことなどするわけがない、何か裏があると勘ぐってしまう。 「まりさ何が望みだ?頼むからその声をやめろ!」 「まりさはべつになにもほしくないんだぜおにいさん♪」 そう言ってお兄さんに近づいて甘えるように体をくっつけるまりさ。 そこでお兄さんの精神は限界を迎えてしまった。 「らりるれろ!らりるれろ!」 「おにいさんどうしたの!?あいこくしゃさんはゆっくりできないよ!」 意味不明な言葉を言うお兄さんをなだめようと必死に抱きつくまりさ。 だがそれは逆効果になり、お兄さんはついに口から泡を吹いて気絶してしまった。 患者 胴付きめーりんと胴付きありす 今回やってきたのは二人組であった。人間と見間違えるほどの胴付きめーりんと何所か暗い感じがする胴付きありすだ。 別段珍しいことではない、意思疎通が難しいめーりんには付き添いのゆっくりが付いてくるからだ。 「じゃお!じゃあああお!」 「お兄さんのことで相談したいことがあるってめーりんは言ってるわ。」 内容は最近なんだかお兄さんが自分に冷たいような気がするということだ。 長く暮らしていればそれが普通に感じてしまうようになる、いわゆる倦怠期である。 「そんなことないわよめーりん。話を聞く限りじゃお兄さんはめーりんのことをとても大切にしているわ。」 「じゃお?」 えーりんの言葉に首を傾げるめーりん。付き添いであるありすは何所か分かっている顔だ。 「貴方はもうお兄さんの為に働くのが当たり前のことだと思っているけど、お兄さんはそのことを感謝しているわ。 もし感謝してなかったら、きっとお兄さんは貴方を止めているはずよ。」 「じゃお!?」 ゆっくりが出来ることなど高が知れている。下手をすればゆっくり自身が怪我をすることもありえる。 それでもゆっくりの手伝いを止めないのは、飼い主がゆっくりが自分に対して向けてくれる好意を受け止めるためだ。 そこには愛らしいと思う気持ちと、必死に手伝ってくれるゆっくりへのありがたさがある。 「じゃおじゃお!」 「これはお礼ですって。せっかくだからえーりんに食べてほしいって。」 「ありがとうねめーりん。さっそく頂こうかしら。」 ちょうど小腹が減っていたこともあり、えーりんはお菓子を受け取るとその場で食べ始める。 すると急に耐えがたい睡魔がえーりんを襲ってきた。えーりんは睡魔に耐えられず、その場で眠ってしまう。 「じゃあああああお!じゃおおおおおおん!」 「分かっているわ、すぐに服を脱がすから。」 眠っているえーりんの服を脱がし始めたありすと、持ってきたカメラを用意するめーりん。 様々な角度やポーズを取らせて写真を撮り終えると、こんどは用意しておいた服装に着替えさせるありす。 「色々あるけど、これってあのお兄さんの私物なのめーりん?」 「じゃお!じゃおおおおおおおん♪」 「褒めて無いわよ、むしろ呆れているよの。」 ナース服メイド服、セーラー服にバニーガール。上だけワイシャツを着せたり、他のゆっくりの服装をさせてそのすべてを撮る。 中にはどこから買ってきたのか手作りなのか、ブルマやスクール水着といったものまであった。 「貴方は本当に怖いわね、あのお兄さんにそこまで尽くせるなんて。」 えーりんの服を元に着替えさせると、ありすは一足先に部屋から出ていく。 めーりんは少し考えてから書置きを残すと、慌ててありすの後を追って行った。 「ありがとうございます。」 そう書置きには大きく書かれてあった。 家に帰っためーりんはさっそくお兄さんに写真を見せるが、喜ぶと思っていためーりんをお兄さんは叱りつける。 「何をしているめーりん!飼いゆ相手にこのようなことをしてはならないのは、 虐待お兄さんHENTAIお兄さんであろうと変わらん!」 「じゃお・・・。」 縮こまってしまうめーりんにたっぷりと説教しているお兄さんだが、自身は飼いゆである胴付きまりさを襲おうとした前科がある。 本人は両者の合意の元と考えて問題ないと考えてはいるが。 「だが俺の為を思ってしてくれたことは嬉しいぞ。何か礼をしたいとおもうのだが何か欲しいものはあるか?」 「じゃお~ん?」 礼と言われてもめーりんはお兄さんと一緒であるならばそれでもう幸せである。 特に欲しいものもないめーりんは、必死に考えてみる。 「じゃおじゃお!じゃあああああおん!」 「何?ありすの体を治してほしい。別にかまわないぞ。あいつも中々役に立ってくれているからな。」 もう一匹お兄さんが飼っているありすは、とある理由からレイパーになっており飼いゆを襲われた飼い主から制裁のために 大事なぺにぺにを壊されていた。めーりんはそのぺにぺにを治してほしいとお兄さんに頼んだのだ。 自身の趣味にも手伝ってくれているありすのことも考えて、お兄さんはゆっくり病院に連絡を取った。 えーりんが眠りから覚めると、机の上には書置きが残っていた。 読んでみるとどうやら自分が眠っているので起こすのも悪いと思って帰ったと、そんな内容が書いてあった。 「いけないわね。お仕事さんの途中ですーやすーやするなんて。」 これが最後のお仕事で良かったとえーりんは安堵する。 もうすぐ診療所の終了時間であり、片付けを始めないといけない。 いそいそと周りを片付け今日の仕事の報告書類を書き終えると、上司でもある飼い主のお兄さんの元に向かう。 「はいおにいさん!今日のお仕事の報告ですよ。」 「ありがとうねえーりん。やっぱりえーりんがいてくれて助かるよ。」 「褒めてもらえてえーりんも嬉しいです。」 嬉しそうに笑うえーりんの頭をお兄さんはよしよしと撫でる。 元々大きなゆっくり病院に勤めていたお兄さんだったが、もっと多くのゆっくりと触れ合いたいと考えてこの診療所を開いたのだ。 先行き不安ではあったが、元々腕の良いこともあり飼いゆであるえーりんの手伝いのおかげで診療所は大盛況だ。 「さてそろそろ晩御飯にしようかなえーりん。今日は何が食べたい?」 「お兄さんの手作りならえーりんにはなんだってごちそうですよ。」 そういっていちゃいちゃする両者だが、中々それ以上の仲へと進展することがない。 患者であるゆっくりには的確な助言をするえーりんであるが、自分のこととなると途端にうぶなゆっくりとなってしまう。 もっとお兄さんと仲良くしたいが、嫌われたら嫌だという難しい心境によるものだ。 「どうしたのえーりん?何だかぼーとしちゃって?」 「な、何でもないですよおにいさん!?早くご飯さんを作りましょう!えーりんも手伝いますから。」 慌ててお兄さんに答えるえーりん。その姿はいつもの凛々しい姿とはまた違っている。 おまけ えーりん先生の個人診察 『お兄さん、今日はどこが変なの?』 『何だか最近変なんだ・・・。胸のあたりがもやもやするっていうのか変な気分なんだ』 『それは大変ですね。じゃあ診察するから服を脱いでもらいましょう。あら?これって・・・。』 『違うんだ!?えーりんに触れられてその・・・。』 『こんなに腫れちゃって。いいですよ、えーりんが治してあげますから。お口とおっぱいどっちがいいですか?』 「ゆふふ!なんちゃってね!」 「何してるのえーりん?」 一人妄想に耽っていたえーりんに声をかけるお兄さん。 驚いて椅子から転げ落ちてしまい、盛大に地面に顔をぶつけてしまうえーりん。 痛む顔を押さえてお兄さんに大丈夫だと告げるえーりんの顔は、ぶつけただけでなく真っ赤であった。 後書き 女医さんって何かエロい響きだよね!?そんなわけで最近よく胴付きえーりんを見るので自分も書いてみました。 決してぬちゃぬちゃあきさんのナイスバデーなえーりんに触発されたわけじゃないよ!(嘘です) こんな妄想してるえーりんだけど、実はまだヴァージンさんなんだぜ・・・。 出てきた患者ゆっくりは自分が今まで書いたSSに出てくるゆっくりです 胴付きまりさ→「初めてのおつかい」や「別れとであいのまりさ」。お兄さんにべったりの少女臭あふれるまりさです。 胴付きゲスまりさ→「まりさ家出する」等に出てきたまりさ。銀バッジで漢字が使えずに、悪ガキって感じのまりさ。 胴付きめーりんとありす→「めーりんの憂鬱」に出てきためーりんと、「まりさ酷い目に遭う」のレイパーありす。 お兄さんの役に立つのが大好きなめーりんと、済崩しに飼われることになったありす。 もしかしたらシリーズ物として続きを書くかもしれません。 そろそろネタが尽きかけているHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓しかも歌詞間違えたwwwすまんwww -- 2018-04-01 14 32 02 ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!!えーりん! ! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜えーりんりん!!!!えーりんりん! !!! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜いなば!いなba・・・ 流石にしつこいか。 -- 2018-04-01 14 30 02 ゲスの飼い主はキャンベル大佐か -- 2017-01-11 19 29 18 ゆっくりであれば何でも虐待すればいいってのは、 口に入ればなんでもいいっていうゲテモノ食いとたいして変わらない それぞれの味を楽しめばいいと思うよ -- 2011-07-18 09 48 00 らりるれろ…メタギアネタか -- 2011-07-08 22 40 15 ↓、↓↓虐待する設定のゆっくりは虐待 愛でる設定のゆっくりは愛でる これが真理だと思う -- 2011-04-23 14 41 47 ↓真理 -- 2011-01-22 15 51 42 ↓×5 全てのゆっくりは虐待するもの -- 2011-01-17 02 23 11 えーりん!えーりん! -- 2011-01-16 12 39 57 おっぱいえーりん -- 2010-12-10 22 50 49 まりさを殺さないクズえーりんもクズってことか -- 2010-12-08 15 51 56 えーりん!!えーりん!!えーりん!!えーりん!! -- 2010-12-06 01 11 58 胴付きは愛でるもの 希少種は愛でるもの 善ゆは愛でるもの -- 2010-09-29 19 13 05
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ごく普通のゆっくりショップ 28KB 観察 飼いゆ 現代 虹浦市から離れてみる ・たまには普通の町の、普通のゆっくり達について書きたいな、と思い書きました。 ・なるべく淡々とした内容になるように書いてます。 いつもとは感じが違うかも。 『ごく普通のゆっくりショップ』 D.O ここは国内の、とある普通の町の、ごく普通のペットショップ。 店内に入ればワニからサボテンまで、幅広く様々な生き物が並べられている。 当然全ての生き物はペットとして販売されている商品だ。 その片隅に、壁沿いに50cm角の透明なケースが何十個も積んであるスペースがある。 手前には通路を挟んで、店の特売品セールなどでよく見かける、陳列用ワゴンが数台。 箱もワゴンも、なにやらもそもそと動き、時折『ゆっくち!』等と声を上げる、 丸いものが所狭しと押し込まれている。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そう、このスペースで陳列されているのは、近年ペットとしても認知されるようになった珍生物『ゆっくり』である。 とは言っても、ゆっくりが本当の意味で犬や猫と同列に扱われている地域などはかなり特殊だ。 ゆっくり産業を推し進めているような、ゆっくりに理解ある一部の地域以外では、 今でもゆっくりは『生き物』ではなく『モノ』に近い存在という認識の方が一般的なのである。 今回は、そんなごくごく一般的な地域における、一般的なペットショップのゆっくり達の生活を見ていただきたい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 朝、まだ夜明け前からペットショップの業務は始まる。 何せ取り扱っている商品は生き物、朝食とケース内の掃除は必須だし、 健康管理も常に気を使う必要があるのだ。 「ほら、メシだ。」 「・・・ゆっくちしたあまあましゃん、たべちゃいよぉ・・・」 「早く飼ってもらえ。」 「むーちゃむーちゃ、ふしあわしぇ・・・」 商品の赤ゆっくり達は、無色透明でゼリー状の、味も香りもない食事を与えられる。 ゆっくりフードとして販売されているモノでは無論なく、 人体にも無害という以外は店員自身もなんだかよくわかっていない餌だ。 粉末状の原料を、水道水1リットルに一つまみの割合で混ぜるだけという、 手軽さと安さだけが利点の代物である。 「ゆあーん。おいちいごはんしゃん、たべちゃいよー。」 「もう、ぷるぷるしゃん、たべちゃくにゃいよぉ。ゆぇーん。」 餌に味の良さを求めないのも、相応の理由がある。 この店で取り扱っているゆっくりが売れ筋の、赤ゆっくりの中でも小型の、 ピンポン玉~鶏卵程度のサイズのものだからだ。 食事の味が良く、沢山食べてゆっくり出来ると、赤ゆっくりの成長は促進されやすい。 まともな食事を与えていると、一週間もすればビリヤードの玉のサイズを超えてしまうので、商売にならないのだ。 「こんなまじゅいごはんにゃんて、むーちゃむーちゃできにゃいよぉ。」 「なら食うな。」 ひょい。 「ゆぁーん!ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 食事を自分で断ってくれるなら、それに越したことはない。 全てのケースに朝食を配り終えたら、次は新しい赤ゆっくりの生産作業が続く。 餌などを工夫したところで、商品として扱えるのはせいぜい2週間。 売れる売れないに限らず、常に新しい赤ゆっくりを仕入れなければならない。 店の裏手、事務所スペースの奥に、成体ゆっくりがギリギリ2匹入る程度の木箱が置かれている。 その周囲に積まれた透明ケースには、成体サイズのれいむ、まりさ、ちぇん、ありす達が入れられていた。 予想はつくと思われるが、これらは繁殖用母体となるゆっくり達である。 「ゆぁーん。ゆっくちできにゃいー。」 「やめちぇにぇ!このはこしゃん、とかいはじゃにゃいわ!?」 だが注意深く見ると、この繁殖用ゆっくり達が、 通常の成体ゆっくりと微妙に様子が異なることに気づくだろう。 しゃべり方は舌足らず。 おまけに見た目も、顔と髪の毛が異常に狭い範囲に集まっており、お飾りも小さすぎる。 顔と髪の毛を切り離して、ソフトボールに貼りつければちょうど子ゆっくりが一匹出来上がる感じだ。 それもそのはず、この繁殖用ゆっくり達は、この店の商品の売れ残りから育てた『子ゆっくり』なのだ。 「やめちぇにぇ!れいみゅのあにゃるしゃんに、へんにゃのいれにゃいでにぇ!」 「力抜かないと裂けるぞ。」 「ゆぴぇぇぇええ!?」 一匹の子れいむのあにゃるに、空気入れのチューブを取り付けた風船がねじ込まれる。 ぐぬっ・・・・ぷしゅー。 「ゆきゅ・・・きゅ・・!?れいみゅ・・ぷきゅーしちゃく・・にゃ・・・!」 ・・・・・・待つ事5分。 「ゆぴぃ、ゆぴぅ・・・」 「十分伸びたか。『ぷしゅー』破れてないな。」 「ゆぁーん。れいみゅのぽんぽん、ゆっくちしちぇにゃいよー。」 「餡子が足りんから、だぶついてるだけだ。」 元々皮に弾力のあるゆっくりを、体内に風船を押し込んでサイズアップする。 後は餡子不足でだぶついた腹に、この子れいむ同様に売れ残った、子ゆっくり数匹から絞り出した餡子を注入し、 引き延ばされて弱くなった皮を小麦粉と水で補強して、即席繁殖用ゆっくりの完成となる。 「ゆぁーん。れいみゅのあんよしゃん、ゆっくちうごいちぇー。」 当然無茶な方法なので、副作用もあった。 サイズアップしているのは腹だけなので、顔も飾りもあんよもサイズ不足。 結果として歩くことも、自分でご飯を口に運ぶこともできなくなるのだ。 どうでもいいことだが。 ゆっくりがいくら繁殖させ易いとはいえ、繁殖用母体をまともに育てるにはそれなりの手間がかかる。 赤→子ゆっくりまでなら育てる期間は数週間程度ですむし、 そもそも商品棚に置けなくなった時点でこのサイズに成長している。 売れ残りの再利用としてはちょうどいいタイミングだ。 だが、繁殖可能な成体まで育てるとなると数ヶ月かかる上に、サイズもバスケットボール並みになってしまう。 しかも途中で死なれでもしたら、育てた分の時間と餌代が無駄になることになる。 ただでさえペットとしてはありえない低価格な商品なのに、そんな手間暇をかける余裕は無いのだ。 「ひどいことしないでにぇ。このはこしゃん、せみゃいよぉ。」 「せみゃいわ!このはこしゃん、とってもいなかものにぇ!」 店員は、そうして造られた繁殖用れいむと繁殖用ありすを、合板で組んだ木箱に突っ込み、 ガンッ!! 「「ゆぴぃぃぃいいい!!?やめちぇぇぇええ!?」」 その側面に一発軽く蹴りを入れた。 ぐらぐらぐらぐら・・・・ 揺れはなかなかおさまらない。 というのも、この木箱、床面との間にバネが仕込まれており、 蹴りを一回入れれば、30秒ほどは揺れ続けるよう造られている。 「ゆぴぅ、ゆひぃ・・・にゃんだかきもちよくなってきちゃよぉ。」 「みゅほぉ、みゅほぉぉ・・・」 子ゆっくりは揺れる箱の中で発情し、特に嫌がることもなく肌を擦り合わせる。 このあたりも、成体ゆっくりのような下らない貞操観念を持ち合わせていないだけやりやすい。 「ゆひゅぅ!ゆひゅぅぅうう!しゅっきりしちゃいよぉ!ありしゅぅぅぅうう!?」 「みゅほぉぉおお!!れいみゅのおはだ、とっちぇもときゃいはだわぁぁぁああ!!」 「「しゅっきりー!!」」 すっきりー後間もなく、れいむの頭上にはれいむ種とありす種の実ゆっくりが5匹づつ生えてくる。 「れいみゅとありしゅのおちびちゃん・・・」 「とっちぇもときゃいはだわぁ・・・」 などと、感動に浸っている暇など与えず、れいむを木箱から取り出すと次はありすにまりさをあてがう。 「ゆぁーん。まりしゃは、れいみゅとずっとゆっくちしゅるってやくそくしたのじぇぇぇええ!?」 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「しゅっきりー!!」」 ・・・2分後、まりさの頭上にはありす種とまりさ種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 「まりしゃ・・・れいみゅの・・・どうしちぇぇぇ・・・。」 その後もありすに休む暇は無い。 母体は次から次へと木箱に放り込まれ、ありすは自分のおちびちゃんの誕生に喜びながらも、 次第に精子餡の出し過ぎでへにゃへにゃに萎んできた。 「ありしゅ・・・もう、しゅっきりできにゃいわぁ・・・」 だが10数体の母体ににんっしんさせたとはいえ、その生産数はまだ本日のノルマの半分。 繁殖用ありすが萎んで痙攣をおこし始めたところで、中身の補給が行われる。 これまで母体となったゆっくりの頭には、商品数としては明らかに過剰な数の赤ありすが生えている。 商品としては基本4種が同数で充分なので、赤ありすの4分の3は必要無い。 そこで、店員は、 ぶちっ!ぶちっ!ぶちっ! 「ゆ・・・ゆぴぃぃいいい!?れいみゅとありしゅのあいのけっしょうがぁぁああ!?」 母体ゆっくり達の頭上から数匹の赤ありすを引きちぎり、 「ゆ・・・どうしちぇ、『ズボッ!』ゆぁぁあああ!?」 それを手に掴んだまま、繁殖用ありすの、子ゆっくりサイズの小さなあにゃるにねじ込み、 ぐしゅりっ・・・ 繁殖用ありすの体内で握りつぶし、一気に中身を流し込んだ。 「ゆびゃぁああ!?どうしちぇ!?どうしちぇぇえ!?こんなのとかいはじゃにゃいぃぃいいい!?」 「次。」 「わぎゃらなぁぁぁああ!!」 こうしてカスタードの量を回復させ、泣き叫び続ける繁殖用ありすに、店員は次の繁殖用ちぇんをあてがう。 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「じゅっぎりぃ・・・」」 ・・・2分後、ちぇんの頭上にはありす種とちぇん種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 ありすはこの後も定期的に、自分のおちびちゃんである赤ありす達からカスタードの補給を受け、 繁殖用ゆっくり全員とのすっきりーを終えたが、 「ゆっぎぴぅ・・・ぺぴぃ・・・・・・」 正気は完全に失っていたので、店員がミキサーにかけてペーストにされ、 母体となったことで栄養を必要とする、繁殖用ゆっくり達の餌になった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 繁殖用ゆっくり達の頭上に実った赤ゆっくり達はそれから丸1日、 売れ残りの赤ゆっくりのペーストを食べさせられ栄養をつけた母体から、 ゆっくりとした餡子を供給されてゆっくりと育ち続ける。 「ゆゆ~ん、おちびちゃん、ゆっくちしちぇにぇ~。」 だが、素直に生まれるまで待っていたら成長しすぎるし、時間がかかり過ぎる。 栄養状態さえ良ければ、にんっしんから丸1日で、母体から切り離しても死なない程度には育つので、 母体とはお別れしてもらうことになる。 ボキッ! 「・・・ゆ?ゆぁぁあああ!?くきさんおっちゃだみぇぇぇええ!?おぢびぢゃんが、ゆっぐぢでぎにゃいぃいい!!」 「ゆみゃぁぁああ!?わぎゃらな、わぎゃらにゃぁああああ!!」 「やめるのじぇぇええ!!おぢびぢゃん、もっぢょゆっぐぢさせりゅのじぇぇぇええ!?」 赤ゆっくりの実った茎は回収され、母体ゆっくり達は再びありすの箱に放り込まれてにんっしんさせられる。 結局この母体達はおちびちゃんの産声を聞くことすら無く、 にんっしん能力が衰えるまで何十回もにんっしんさせられるのだ。 そして、にんっしん能力が低下したらミキサーでペーストにされ、次世代の繁殖用ゆっくりの餌にされることになる。 一方茎にぶら下がったままの赤ゆっくり達は、 店員の手によって乱暴に茎から引きちぎられ、大型の、薄汚れた古い水槽の中に放り込まれる。 水槽は背の低いアクリルの壁で小さな部屋に区分けされており、 一つの部屋毎に5~6匹の赤ゆっくりが生活できるようになっていた。 とはいえ、一つの部屋毎に餌用の小皿と新聞を敷いたおトイレがあるだけ、 スペースも、とても跳ねまわることが出来るような広さではない。 ぶちっ・・・ぺちょっ! 「ゆ、ゆぅ・・ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」 ムリヤリ産み落とされたせいでやや未熟とは言え、元気よくあいさつする赤ゆっくり達。 だが、赤ゆっくり達にあいさつを返してくれる両親はどこにもいなかった。 「ゆぅ?」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!おにぇーしゃん、ぴゃぴゃとみゃみゃは?」 「ゆぅ~。どこにもいにゃいんだよぉ。」 「ゆぁーん、ぴゃぴゃ~!みゃみゃ~!ゆっくちさせちぇ~!」 「しゅーりしゅーりしちゃいよ~!ぺーりょぺーりょしちぇ~!」 「黙れ。」 「ゆぴぃっ!」×200 「これを食え。」 店員がそう言って餌皿に流し込んだのは、 先ほどまで赤ゆっくり達がぶら下がっていた茎をすり鉢で潰したペーストだ。 茎を食べさせるのは、赤ゆっくりの味覚調整に加え、 産まれ落ちた段階では病気に無防備な赤ゆっくりに、免疫を与える効果もある。 この手順ばかりは野生のゆっくり、ペットショップの違いは無い。 「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!」×200 そして、これがこのショップで赤ゆっくり達が味わう、最初で最後の『ゆっくり』だった。 「ちあわちぇー。」 「ぽんぽんいっぱいだにぇ!」 「・・・おにーしゃん!れいみゅのぴゃぴゃとみゃみゃ、どこにいったか、しらにゃい?」 「そんなものはいない。」 「ゆ、・・ゆぴぃぁああああ!!ゆっくちできにゃぃぃいいいい!!」×200 「黙れ。これからお前たちを調教する。」 「ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 成長する前に急いで商品として販売する必要があるため、産み落とされた赤ゆっくり達の調教は、 このようにして、産まれ落ちた直後から3日間の間にみっちりと行われるのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日。今日も朝から調教が始まる。 「ゆぴー。ゆぴー。ゆっくちぃ・・・。」×200 赤ゆっくり達はまだ目を覚ましていないが、店員はそんなことにはお構いなく、 そのうち一匹のまりさをつまみあげると、プルプルと手を揺らして起こし、問いかけた。 「起きろ。答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆ、ゆゆ!?まりしゃは、ゆ、ゆっくちしましゅ!」 「ハズレだ。飼い主さんをゆっくり『させる』んだ。再教育だな。」 「きょういくしゃん!?ゆっくちやめちぇぇぇ!!」 赤まりさは、『教育』と言う単語に反応して、あんよをもにゅもにゅ動かして逃げようとするが、 あんよはむなしく宙を揉むだけで、体を店員の指先から逃がしてはくれなかった。 店員が手元に用意しているのは、耳かきをさらに小さくしたような金属製の匙。 それと、赤い色をした液体を入れた、小さなカップだ。 ちゃぷ・・・ 匙の先をカップに入れると、わずかな量の赤い液体が、その先端に掬われる。 店員はそれを構えると、赤まりさのおしりを自分の方に向け、あにゃるの場所を探る。 そして、あにゃるに匙の先端を、 ずぷ・・・ 一気にねじ込んだ。 「ゆ、ゆ、・・ゆぴぴぃぃいいいいい!!!!びゃぁぁああああ!!?」 ねじ込まれた瞬間、赤まりさは奇声を発して全身を波打たせ、白目を剥く。 しーしーが勢いよく吹き出し、涙と汗と良くわからない体液で全身がぐっしょりと濡れていく。 「びぇっ!?びぇぇっ!?・・・・・びぅ・・ぅ・・・」 そして数秒後、赤まりさは意識を失い、 口からは餡子混じりの泡を、あにゃるからはうんうんを力なく垂れ流しながら失神した。 赤まりさのあにゃるにねじ込まれた液体、あれの成分は店員も知らないが、 人体に無害で、味は辛く、水道水より安いという事だけ聞いていた。 一応調味料の一種という話も聞くが、要はゆっくりにとって苦痛を与えるモノであればいいので、 店員もまったく気にしていない。 「ゆぴゃぁぁあああ!!いもうちょがぁぁああ!?」 「なんでしょんなことしゅるのぉぉぉぉおお!?」 赤まりさの悲鳴によって、この頃には200匹の赤ゆっくり達全員が目を覚ましている。 その中で、先ほどの赤まりさと同じ部屋の5匹、赤まりさ姉妹に向かって、店員が声をかける。 「こいつが答えを間違った。連帯責任だ。」 べちょっ! 茫然とする5匹の赤まりさの真ん中に、先ほど『教育』を受けた赤まりさが放り込まれた。 「ゆぁ・・・ゆぴゃぁぁああ!!れんたいせきにんしゃん!?ゆっくちできにゃいぃぃいいい!!」 「どうしちぇ、どうしちぇまちがえりゅのぉぉおおお!?」 『連帯責任』という単語に反応し、先ほどまで気遣っていた妹まりさを責める赤まりさ姉妹。 赤まりさ姉妹は泣いて許しを請い、あるいは小部屋の中を必死で逃げようとするが、 所詮赤ゆっくり5~6匹で一杯になる小部屋だ。 結局全員店員に捕まり、一匹づつ先ほどの妹まりさ同様、あにゃるに赤い液体をねじ込まれた。 「やめちぇにぇ!やめ『ぐぬっ!』ゆびゃびゃびゃびゃ、びぇぇえええ!?」 「まりしゃ、なんにもしちぇにゃ『ずぷっ!』ぴゅぅぅうう!!ぴぅ!ぴ!」 ・・・・・・。 赤まりさ姉妹の教育が終わった。 つづいて店員は、まりさ姉妹の隣の部屋で震えている、赤れいむをつまみあげる。 「答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆひぃ、ゆぅ、か、かいぬししゃんを、ゆ、ゆっくちさせましゅ!」 「・・・違う。ゆっくり『していただく』んだ。再教育だな。」 「ゆぴぃぃぃいいい!?どうしちぇぇぇぇえ!!」 どうしてもクソもない。 そもそも、赤ゆっくり達の答えなど、店員にとってはどうでもいいことなのである。 実のところ、ココで生産される赤ゆっくり達は、過酷な環境で選別される外界のゆっくり達とは悪い意味で出来が違う。 おまけに何十世代もの間ペットショップの外を体験していないので、先祖から受け継がれてきた知識なども無い。 優秀な胴付きゆっくりの知能を上の上、森の野生ゆっくりの知能を中とするならば、 このショップで生産される赤ゆっくりの知能は下の中を超えることは無い。 だから、このショップ生まれの赤ゆっくり達がこの3日間で憶えられることなど、 野良や野生で生き延びる標準的な赤ゆっくり達なら、口頭で30分も教えれば憶える程度の内容にすぎない。 必死でモノを教えるだけ無駄なのである。 だから、この体罰の本当の目的は、知識を与えることなどではない。 ただ一つのことを、心身にしっかりと刻み込むためのものだ。 そう、人間に逆らったりしないように、『力の差』を痛みの記憶として刻み込むための・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こうして生後3日間で、赤ゆっくり達は2つの事だけを餡子の隅々にまで憶えさせられた。 2つの事とは、 1.人間に逆らったり、迷惑をかけたりすれば、痛い思いをする 2.しあわせーになるには、『飼い主さん』に飼ってもらうしかない ということである。 こうして赤ゆっくり達は、これから先商品として必要な事の全てを身に付けた後、 3日間で体液とうんうんにまみれた体を洗浄され、病気などが無いか検査され、 全てのチェックを終えてから店頭の透明ケースに陳列されるのであった。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そして、冒頭へと場面は戻る。 赤ゆっくり達は、生まれてから一度も両親にゆっくりさせてもらえず、 ゆっくりしたご飯も、ゆっくりした寝床も与えられず、ひたすら『ゆっくり』を求め続けた。 そして、その最後の希望を『飼い主さん』に求め、必死で自分を売り込むのだ。 「おねーしゃん!れーみゅをかっちぇにぇ!ゆっくちできりゅよ!」 「うーん・・・200円。高いわね。」 「ゆがーん!」 ・・・だが、購入されることは稀である。 こうして、飼い用ゆっくりとして陳列されて3日。 売れないまま一番可愛い時期を終えてしまった大半の赤ゆっくり達は、これまでより一回り小さい、 狭苦しい透明ケースの中へと移されることになる。 よく売られているゆっくり飼い方本でも、『赤ゆっくりは生まれて1週間以内の教育が非常に重要!』 などと書かれているように、飼い用赤ゆっくり達の旬は短い。 この時点で売れ残った赤ゆっくり達には、高い値段がつくことはもはやないのだ。 その代わり、こうして値段が下がる事によって、別口で買い手がつくことになる。 「すいません。ここの赤れいむ15個。」 「はい、かしこまりました。」 「ゆわーい!ゆっくちよろしくにぇ!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 ・・・ちなみに、ケースに貼られた札には、こんな言葉が書かれている。 『捕食種向け餌用ゆっくり:赤れいむ5匹100円』 だが、捕食種や希少種は高級ペットであり、飼っている人間は元々多くない。 そんなわけで、これからさらに3日経過しても、なお売れ残る赤ゆっくりは多い。 ここまでくると、赤ゆっくり達のサイズや味が、 贅沢に慣れたペット捕食種達の口に合わなくなってくるので、 餌用ゆっくりとしての商品価値も低下してくる。 そんなわけで、生後10日を経過した赤ゆっくり達は、透明ケースから出され、 その手前に置かれた処分品用ワゴンに乗せられる。 購入の際は、ワゴン脇に置かれた卵パックに詰めてもらうセルフサービス方式だ。 「ゆっくちかっちぇにぇ!!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 髪の毛はボサボサ、胸に名前刺繍入りの古いジャージを着た、近所の貧乏学生がワゴンの前にやってくる。 学生は、品定めなど特にせず、トングで掴んで片っ端から赤ゆっくりを卵パックに詰め込んでいく。 「コレください。」 「はい、かしこまりました。8パックで割引つき、300円になります。」 「ゆわーい!これでれいみゅたちもかいゆっくりだにぇ!」 ゆっくりの餌などに、人体に無害な物質しか使わない理由はここにもある。 処分品の赤ゆっくり達は、近所の貧乏学生にとって、貴重な酒のツマミなのだ。 甘いものだけでは飽きてくると言うときは、頭部を切り開いて塩や醤油を注いでみたり、 ホットプレートで焼いてからソースとマヨネーズで味付けしたり、色々な食べ方が模索されているらしい。 このようにして、このペットショップで生まれた赤ゆっくりの約半数は、 何らかの形で買われていき、長くもないゆん生をしあわせーに(かどうかは知らないが)生きていくことになる。 そして、これでも購入されなかった約半数については、ペットショップで相応の未来が待つことになる。 比較的活きのいい数匹は前述の通り、繁殖用ゆっくりとして改造され、 多くのおちびちゃんに恵まれるという、しあわせーな未来を歩んでいくのだ。 また、それ以外の大半は、これも前述した通り、ミキサーにかけられて繁殖用ゆっくりの餌になる。 自分達を食べてもらうことで、繁殖用ゆっくりに栄養を与え、ひいては彼女達のおちびちゃんを育むという、 売れ残りになった駄ゆっくりとしては望外のしあわせーが待っているのだ。 ペットショップ生まれの赤ゆっくりで、無駄に潰されたり、処分される悲しい命は存在しない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 売れ残りゆっくりの中で、特に傷が少なく、性格も活きもいい数匹については、 繁殖用でもなく、ミキサーにかけられるでもない、第3の明るい未来が門を開く事もある。 それは、このショップの売れ筋商品でもある、 ゆっくりコーナーの一番奥に並ぶ『セット販売』コーナーの、『ゆっくり家族セット』だ。 そのコーナーに並ぶゆっくり達は、どの家族も幸せに満ちた、ゆっくりした表情を見せている。 「おちびちゃんたち、おかーさんとおうたのれんしゅうだよ!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 「ゆーゆゆー!ゆっくちー!ゆわーい!おうたしゃんは、とっちぇもゆっくちできるにぇ!」 「ゆふふ。それはね、おちびちゃんたちが、とってもゆっくりしてるからだよ。」 「ゆっくちー!おきゃーしゃん、しゅーりしゅーり!」 「うふふ。すーりすーり!しあわせー!ゆっ?おちびちゃん。おかおがよごれてるよ。ぺーろぺーろ。」 「しゅっきりー!おきゃーしゃん、ありがちょー!」 「(ゆふふ。れいむのおちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ。)」 母れいむとおうたの練習をする6匹の赤れいむ。 にんっしん中でゆったりとベッドに横になる成体ぱちゅりー。 水入れの上で水上移動の練習をしている赤まりさを暖かく見守る母まりさ。 色つきチラシやおはじきでとかいはコーディネートをする母ありすと子ありす姉妹。 ケース内を所狭しと跳ねたり、かけっこしたりしている10匹の子ちぇん姉妹。 赤ゆっくり用ケースの中で、可愛さと元気さで隠しながらも、 瞳を見れば全くゆっくり出来ていない赤ゆっくりに対して、 こちらのセットゆっくり達は、みんなとてもゆっくりしている。 それもそうだろう。 このセットゆっくり達は、数多のハードルを乗り越えてきた、幸運のゆっくり達なのだ。 ショップで生まれてすぐに、他の多くの赤ゆっくり達同様、過酷で理不尽な調教を受けたものの、 結局2週間以上購入されること無く赤ゆっくりの段階を終えた。 大抵はここでミキサーにかけられ繁殖用ゆっくりの餌になるが、 幸運にも比較的肌やお飾りがきれいだったことで、粉砕を免れる。 それだけではない。 その後、セットゆっくり達の待遇は明らかに好転していったのだ。 食事は味も香りも無いゼリー状の何かから、多少野菜の香りもするゲル状の何かにかわり、 量も満腹になるまで食べさせてもらえるようになった。 専用のおうち(透明ケース)と、飼いゆっくりらしいおトイレ、ベッド(ダンボールの切れ端)まで与えられた。 そして、成体まで育った頃、待望の『おちびちゃん』まで手に入った。 家族セットとして種類を揃えるため、相手は選ばせてもらえず、同種同士でつがいを作らされた事、 全員にんっしんさせるために、雌雄の役割分けをさせてもらえず、例の繁殖用木箱によってお互いにすっきりーをさせられた事、 等々不満は残ったが、それでもこの母ゆっくり達はとてもゆっくりしていた。 『おちびちゃん』とは、貧弱で多産以外に種を残す方法の無いゆっくりにとって、 本能的に何よりも手に入れたい、ゆん生において最もゆっくりできる存在なのだから。 ゆっくりコーナーに、また一人客がやってくる。 その客を見たとたん、セットゆっくり達のスペースがにわかに騒がしくなった。 「あのおにーさんだよ。」 「わきゃるよー!きょうはちぇんたちをかってもらうよー!」 やってきたのは、記憶力の絶望的なセットゆっくり達でも顔を覚えるほどの常連お兄さん。 お兄さんとはいっても実際は50代には達しているであろう。 頭髪がすっかりはげ上がり、無精ひげがうっすらと伸びる顔には深いしわが刻まれている。 着ているスーツはすっかりくたびれて、猫背気味の姿勢と合わせて疲れ果てた印象を受ける。 「まりしゃ、おみじゅにうけるようになったんだよ!ゆっくちかっていっちぇにぇ!」 「ありしゅたちは、とっちぇもときゃいはよ!おはじきしゃんで、こーでぃねーとができりゅわ!」 「れいむたちのおうたをきいてね!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 セットゆっくり達が、一斉にお兄さんにアピールを始める。 みんな、自分達もあのお兄さんに買われたいと思っているからだ。 なぜなら、このお兄さんはとてもゆっくり出来るお兄さんだと信じているから。 一番古株のありす一家などは、数こそ数えられないがこのお兄さんが、 これまでの数週間で10家族以上を買っていっているのを見ていた。 こんなに『たくさん』のゆっくりを飼ってくれるなんて、きっととってもゆっくりのことが好きなんだ。 そう、セットゆっくり達は思っている。 一方店員も、このお得意様の事はよく知っていた。 このお得意様が、これまでに確実に3桁の大台に乗る数の『特売品・ゆっくり家族セット』を購入していることを。 そして、このお得意様が、これまでゆっくり関連グッズやゆっくりフードを購入したことが無いことを。 「ゆわーい!おにーさん、れいむたちとゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」×6 この日お兄さんは、おうたの得意なれいむ一家を買っていった。 そしてこの4日後、れいむ一家のおうたを聞くことは、誰にも、永久にできなくなった・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ここはゆっくりに優しくも無ければ、関心が高いわけでもない、普通の町。 この町のペットショップでは、今日も大量のゆっくりが生産され、販売され、消費されていく。 販売されるゆっくり達は、過酷なショップでの生活の中で、 飼いゆっくりとなり、優しい飼い主さんとゆっくりとした生活を送ることを夢見続ける。 だが、そんなゆっくりした飼い主となるような人間であれば、 しっかりと動物の育て方を勉強してからショップに来る。 そして、しっかり勉強しているならなおのこと、このショップのゆっくりの質が悪く、 ペットに向いていないことなどわかってしまうのだ。 結局、このショップでゆっくりが、まともな飼い主に購入されることなど100.0%無い。 過酷な調教による幼少期のゆっくり失調によって、上手く育てても一年も生きられないという、 明らかな不良品にも関わらず、このショップには苦情が一軒も来た事が無い。 その事自体が何よりも、購入されて以降のゆっくり達の未来を示す、証明なのだ。 ※おまけ おうたの好きなれいむ一家は、ダンボール箱に詰められてペットショップから運び出された後、 ずっと上機嫌であった。 「おちびちゃん!れいむたち、とってもゆっくりしたおにいさんにかってもらえたよ!」 「ゆわーい!れいみゅ、あみゃあみゃしゃんたべれりゅかなぁ?」 「そうだね。おにーさんにゆっくりしてもらえたら、きっとあまあまももらえるよ!」 「ゆっくちー!」 やがて、車のエンジン音が止まり、ダンボール箱がお兄さんの家に運ばれていることに、 れいむ一家も気付いた。 「おきゃーしゃん!」 「なぁに?おちびちゃん。」 「このはこしゃんを、おにーしゃんがあけたら、みんなでおうたをうたわにゃい?」 「ゆぅー!とってもゆっくりしてるね!」 「しょーだにぇ!れいみゅたちのおうたで、おにーしゃんにゆっくちしてもらおうにぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 そして、箱が開けられた。 「おにーさん!ゆっく『ぽいっ!』ゆぐっ!『ごくん』・・・ゆぅ?」 母れいむがお兄さんに話しかけようとした瞬間。 お兄さんの手から、小さな筒状のモノが束ねられた、『何か』が投げられた。 母れいむの口の中に・・・ 「お、おにーさん?さっき『ぼちゅんっ!!』びぇぅっ・・・・・・」 母れいむが『何か』を飲み込んで数秒後、その『何か』は母れいむの中で破裂し、 母れいむの喉、目、あにゃる、まむまむは、その内圧に耐えられず、同時にはじけ飛んだ。 ・・・それは、爆竹だった。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしちぇー!」 「ぺーりょぺーりょ!ゆっくちしちぇにぇ!」 「おにーしゃぁあん!!おきゃーしゃんをたすけてあげちぇにぇ!」 赤れいむ達は、何が起きたのかわからなかった。 『飼い主さん』に飼われたらゆっくりできる、それがこの一家の常識なのだから。 だが、そんなことは、お兄さんにとってはどうでもいい事、 いや、むしろそうだからこそ、お兄さんにとっては好都合であったのだ。 母れいむは、家族の中では一番幸福だったであろう。 この後、自分が産み、愛情を注ぎ、お歌を教えたおちびちゃん達が、 一匹づつ可愛らしい姿と、歌声と、命を失っていく姿を見ることなく生涯を終えることが出来たのだから。 少なくとも、絶望の中で3日後の夜に発狂して、自らの腹を食い破り永遠にゆっくりした、長女れいむよりは・・・ 餡小話掲載作品(餡子ンペの投票期間が終わったので整理。またちゃんと整理します。) 『町れいむ一家の四季』シリーズ 裏話・設定編(時代問わず) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生まれるゆっくりの大半が足りないゆになると思うんだが ギリギリの調整してるんだろう多分 -- 2019-05-03 02 12 53 おまけが本編 -- 2014-11-06 21 59 39 虐待はなかったけどゆっくりのペットショップ残酷物語はとてもゆっくりできるね! こういうペットショップものをみる度に実際に赤ゆが買えてハンダゴテでぷ~すぷ~す出来たら どんなにしあわせだろうとか思っちゃうんだよね -- 2011-10-28 01 29 14 これがゆっくりショップか…すげぇな -- 2010-11-14 19 35 02 かわいそうなおちびちゃん… -- 2010-07-16 23 21 58 ゆっくりできたよ -- 2010-06-14 01 45 02
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かなう願いかなわぬ望み 19KB 虐待-普通 愛護 観察 理不尽 野良ゆ 都会 透明な箱 現代 虐待人間 愛護人間 独自設定 頭のおかしい人間が出る by触発あき ※独自設定垂れ流し ※頭のおかしい人間さんがでます ※ややハードな愛で描写あり ※作者名をコメント欄に入れてみるテスト。自己主張激しすぎ? でも読みたくない人は避けられるよなあ、とか ゆっくりれいむは、永遠にゆっくりしようとしていた。 雪もちらつき始めた街角。通りの端に、そのゆっくりれいむはいた。 汚れていた。その髪も肌も土埃や排気ガスに染まって元の色もわからないほどだ。ゆっく り特有の丸みも崩れ、ぐにゃりとつぶれたその姿は、栄養不足で体内の餡子が減ったため だろう。紅白で鮮やかなはずのおりぼんもすっかりくすんでいる。 もとは饅頭という食べ物だったはずなのに、その有様は生ごみ以下だった。 今、街を歩くゆっくりは少ない。山と違い、街中は季節を問わず食べ物を得る機会がある。 それでもゆっくりというナマモノは基本的に寒さに弱く、好んで冬空の下、動き回ったり しない。だから暖かいうちに食べ物を集め、冬ごもりをする。 れいむは冬ごもりに失敗した。 食べ物は思うように集めることができなかった。ただの段ボールでしかないおうちは毛布 もなにもなく、大して寒さを防いではくれない。食糧不足と寒さに体力を削られ、なおさ ら冬ごもりの準備は難航した。そして、限界が訪れた。 野良のゆっくりには珍しくない、ありふれた結末だった。 今日もまた、厳しくなる寒さのなか必死に走り回ったが、食べ物は集まらなかった。そし てついに体力が尽き、跳ねるどころかはいずることすらできなくなっていた。 だから、誰か食べ物を恵んでくれる人間はいないかと、人通りのある道に必死にやってき たのだ。 そんな望みがかなうはずないなんてこと、野良としてそれなりの期間を生きてきたゆっく りならわかることだ。しかし、れいむにはそうする他になかった。そんな奇跡と呼ぶのも おこがましい無謀な賭けに出るしか道はなかったのだ。 その目論見は当然かなうことなく、道行く人々はれいむをよけて歩くばかりだ。目を向け ることすらほとんどなく、たまにあっても顔をしかめるだけだ。道ばたのゴミを進んで片 づける世話焼きでも現れない限り、れいむはきっとこのままだろう。 れいむは寒さに遠のく意識の中、自分が「永遠にゆっくり」しようとしていることを自覚 した。 「ゆっくりしたいよ……」 ただひとつの、ゆっくりなら誰もが持つ、しかしなによりも大切で切実な願い。 だが、野良ゆっくりのその願いがかなられる事など、ほとんどない。 だが。 「あなた、ゆっくりしたいの?」 上からの声に目を上げれば、そこには暖かな微笑みがあった。 淡いピンクのコートで包まれたほっそりとした身体。長くきれいな黒髪。細面に大粒の黒 瞳が輝いていた。 れいむは思った。 きれいだ。穏やかで暖かで、なにより……とってもゆっくりしている。 だかられいむは絞り出すように叫んだ。 「ゆっくりしたいよ……!」 れいむの願いを、暖かな笑顔が受け止めた。 「わかったわ。わたしがあなたのことを、責任もってゆっくりさせてあげるわ」 凍えた餡子に響く、穏やかで暖かな声だった。 その声は夢のようにゆっくりしている。だかられいむはこれは夢なのだと思った。 「ゆっくりしていってね……!」 だかられいむは、眠るようにそう答えることしかできなかった。 薄れゆく意識の中、おねえさんがうなずくのを見たような気がした。 「どうせゆめなら、もっとみていたいよ」……そう望みながら、れいむの意識は闇に溶け た。 かなう願いかなわぬ望み 夢は、覚めなかった。現実だった。 れいむはおねえさんに拾われて、おうちにつれていってもらった。広々とした一軒家、お ねえさんは一人暮らしのようだった。 家に上がると、れいむはまず身体をきれいにしてもらった。 お風呂場に連れられ、スポンジタオルで肌を洗い、髪シャンプーで髪の汚れを落としても らった。 ゆっくりは水に溶けるため濡れるのを嫌がるものだ。だが、餡の底まで身体の冷えていた れいむには、水への恐怖よりお湯の暖かさへの喜びの方が勝った。 「ゆうぅ、ぽかぽか、あわあわ、ゆっくりできるよぉ」 おりぼんは別に洗濯されており、そのことが少し不安だったが、おねえさんに優しい笑顔 で大丈夫と言われ、れいむはゆっくりできた。 お風呂が終わると、ドライヤーで丁寧に乾かしてもらった。洗濯が終わり、アイロン掛け で新品のようになったおりぼんを綺麗に結びなおしてもらった。 身支度が済むと、おねえさんはれいむを姿見の前までつれていってくれた。 「どう、れいむちゃん? これが今のあなたよ」 「ゆうう! れいむ、すっごくゆっくりしてるよおおお!」 鏡の中には、先ほどまでの汚い饅頭のできそこないなどとはとても思えない美ゆっくりが あった。おりぼんがなければそれが自分だとわからなかったかもしれない。 「さあ、つぎはごはんをたべましょうね」 おねえさんは様々なあまあまを用意してくれた。ケーキ、焼き菓子、チョコレート。飲み 物はオレンジジュース。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせーっ!」 ゆっくりの心と体を満たすあまあまの数々を、れいむは感動の涙を流しながら存分に味わ った。 「ゆふぅ……ぽんぽんいっぱいだよお……」 食べ終わった後はのんびりとした。部屋の中は暖房で暖かだった。 綺麗になり、腹も満ち、寒さに震える心配もない。生まれたときから野良だったれいむに とって、生まれて初めての「ゆっくり」だった。 「おねえさん、ありがとう!」 れいむは心から感謝の言葉を言った。 ゆっくりは欲望を満たされればさらなる欲を出し、増長するものだ。厚意を見せた人間を どれい呼ばわりすることすらある。だが、死の間際から「しあわせー」へのあまりの急転 直下な展開は、ゆっくりであるれいむにすら素直に感謝する余裕を与えたのだった。 「れいむちゃん、ゆっくりしてる?」 「ゆうう! れいむ、とってもゆっくりしてるよ!」 「本当にゆっくりしている?」 「ゆっくりしてるよ!」 「本当に?」 「……ゆうう? ゆっくり、してるよ?」 しつこく聞いてくるおねえさんに、れいむは違和感を覚える。 綺麗になって、おなかもいっぱい。暖かな場所にいて、これ以上望むこともない。 そこで、はっと気がついた。 「おねえさんはやくそくどおり、れいむのことをゆっくりさせてくれたよ。だから、もう おわかれなの……?」 野良である程度、生き延びたゆっくりなら必ず知っていること。 人間は、おそろしいもの。下手な口を利けば簡単につぶされてしまう。人間を下に見る愚 かなゲスもいる。だが、れいむは冬ごもりを失敗させる無能ではあるものの、分をわきま えてはいた。人間の強さを知っていた。だから今まで生きてこられたのだ。 あまりの「しあわせー」に忘れかけていたが、おねえさんは別に「飼いゆっくりにしてく れる」と言ったわけではない。この「しあわせー」が続くとは限らない。冬空の下の寒さ を思い出し、れいむは身震いした。 そんなれいむを気遣うように、おねえさんは静かに首を振った。 「いいえ。そんなことはしないわ」 れいむはほっと息をついた。だが、おねえさんの言葉はそこで終わりではなかった。 「わたしはれいむちゃんのことを責任を持ってゆっくりさせてあげるって約束したわ。ま だそれを果たせていない」 「ゆうう? れいむ、とってもゆっくりしるよ! おねえさんのおかげで、おりぼんもき れいになって、ぽんぽんもいっぱいで、とってもとってもゆっくりしてるよ!」 質問の意味が分からず、れいむは首を傾げて斜めになった。野良で夢見ることすらできな かった「しあわせー」の数々、これ以上にゆっくりできることはれいむの餡子脳には浮か んでこなかった。 おねえさんの意図を伺おうと顔を見たら、目があった。 そして、れいむは固まった。 おねえさんの目は、ぞっとするほど真剣だった。 「ねえ、れいむちゃん。あなたの一番ゆっくりできることって、なに?」 「ゆ? い、いちばんゆっくりできること?」 「綺麗にしてもらうこと? 食べること? 寝ること? おうたを歌うこと?」 「ゆ? ゆ? ゆゆ?」 矢継ぎ早の質問にれいむは混乱する。自分がゆっくりできることはわかる。今日おねえさ んにしてもらったこと全部だ。だが、どれが一番かと言われると、わからなくなってしま う。 れいむはうんうん唸って、真剣に考えだす。 「……そうね、急に言われてもわからないわよね。じゃあ、みんなのお手本を見せてあげ るわ」 「おてほん?」 おねえさんはれいむを抱き上げると、歩きだした。 向かった先は下へ向かう階段だった。地下へと続いている。この家には地下室があるよう だった。 「さあ、れいむ。好きなのを選んで」 おねえさんが分厚い扉を開いた。 目に飛び込んできた光景、身体に響く無数の音に、 「な、なんなのこれえええええ!?」 れいむは絶叫した。 そこには整然と積み上げられた透明な箱があり、それぞれにゆっくりが入っていた。 そのいずれもが、奇妙な有様で苦しみうめいているのだ。 それなのに、 「みんな、ゆっくりしているでしょう?」 おねえさんはさっきまでとまったく変わらず、穏やかで優しい微笑みを浮かべている。 れいむには訳がわからなかった。 「みんなぜんぜんゆっくりしてないよおお!?」 「そう? たとえば、どのゆっくりがゆっくりしてない?」 「ちぇん! あのちぇん、ゆっくりしてないよ!」 れいむが目で指し示したのは、大きな透明な箱の中で跳ね続けるちぇんだった。 箱の底面はルームランナーのようにベルトが回転している。そして箱の面のひとつ、ちぇ んの背後には、画鋲のピンがびっしりと逆さに張られている。もしちぇんが跳ねるのをや めたら、ベルトに運ばれ串刺しにされてしまうことだろう。 「わか、わか、わかるよおおおお!」 涙と涎を垂らしながら必死に跳ねるその様は、ゆっくりしているとはほど遠い。 だが、おねえさんの微笑みはやはり崩れない。 「ちぇんは、『かけっこするのが一番ゆっくりできる』と言ったのよ」 声もまた、穏やかなものだった。 「危なく見えるかもしれないけど、大丈夫。画鋲のピンはそんなに長くないから、大けが にはならない。ただ、すごく痛いだけ。それにルームランナーはちぇんが限界に来る頃、 一定時間止まるように毎日調整しているわ。食事の時と眠るときも止めてあげる。だから ちぇんは、ずっと『かけっこ』できるの。絶対に死なせない、ずっとやめさせない。ステ キでしょ?」 おねえさんは笑みを深くして、確信を込めていった。 「だってわたし、ちぇんと約束したもの。『責任を持ってゆっくりさせてあげる』って」 ちぇんは死にものぐるいで走っていた。わき目もふらず、ただ延々と。やがて、限界が来 たらしい。ちぇんはぐちゃりとルームランナーの上につぶれ、動かなくなった。同時に、 ルームランナーは止まった。「よし、計算通り」、とおねえさんはつぶやいた。 れいむはぞっとした。 「ゆうう! ちぇんがくるしそうだよ! やめてあげてよ!」 「そうかしら? じゃあ、聞いてみましょう。ちぇん! あなた、ゆっくりできてない?」 動きを止め、息も絶え絶えだったちぇんがびくりとふるえた。そして、チョコの奥から叫 んだ。 「わかるよー! ちぇんはとってもゆっくりてるんだよー!」 そう言うと、再びぐんにょりと潰れた。気を失ったらしい。 「ね? ゆっくりしているって言ったでしょ?」 れいむは呆然とするばかりだった。 それかられいむは「一番ゆっくりできることをしている」ゆっくりたちを、次々と紹介さ れた。 「このまりさは、『静かにゆっくりするのが一番ゆっくりできる』と言っていたわ」 その透明な箱の中にいるまりさは、口がなかった。口のあった場所はつるりとした肌があ るだけだった。その跡形のなさは、ふさがれたとか縫われたとかといった感じではない。 口をのどの奥から口と言う器官すべてを取り除いて、餡子をつめて小麦粉の皮でふたをし たようだった。 ほっぺたのあたりには透明なチューブがつながっていた。 「いろいろ静かにする工夫をしたけど、結局まりさがわめきちらすのが一番うるさかった の。だからおくちをとってあげたわ。動いて音もでないよう、あんよも焼いた。この透明 な箱も防音だから、外の音はなんにも聞こえない。ごはんはチューブからオレンジジュー スを注入してあげているわ」 れいむが見ると、まりさはぎょろぎょろと目を向けてきた。ゆっくりにしても異様に大き く、よく動く目だった。無音のなか、まりさは見ることしかできないのだろう。 「このれいむは『大事なおちびちゃんといっしょにいるのが一番ゆっくりできる』と言っ ていたわ」 そのれいむは、頭に大きなこぶが二つついていた。こぶにはそれぞれ目と口と髪とおかざ りがあった。 赤ゆっくりだ。 赤ゆっくりがれいむにくっつけられているのだ。おそらくあんよをはがされ、親れいむの 頭を切り開き、無理矢理つけたのだろう。 融合させられた親子は、目をギョロギョロとあちこちをバラバラに見ており、だらしなく 開いた口からは涎をたらしている。 「絶対に離ればなれにならないよう、くっつけてあげたの。みんないっしょで、しあわせ そうよね?」 おねえさんがほほえみかけると、「げげげっ」と親子のれいむはわらった。 「このぱちゅりーは、『本を読むのが一番ゆっくりできる』と言っていたわ」 透明な箱の中ではぱちゅりーが淡々と本のページをめくっていた。瞬き一つしない。いや、 できない。 瞼が切り取られていた。 目の縁には、透明なチューブが取り付けられていて、時折そこから水が漏れでていた。 「ずっと本を読見続けられるよう、まばたきをしないで済むようにしてあげたわ。そろそ ろ読み終わりそうね。また本を換えてあげなきゃいけないわ」 ぱちゅりーは機械のように一定時間ごとにページをめくるだけだった。本当に読んでいる のかわからなかった。 ほかにも、様々なゆっくりがいた。 「『すっきりー』が一番ゆっくりできる」と言ったありすは、振動する箱の中で延々とす っきりし続けていた。箱の中に満たされたオレンジジュースと自らが放出したカスタード を栄養に、すっきりーはいつまでも止まらないようだった。 「ありすって本当にすっきりが好きね」とおねえさんは笑った。 「あまあまを食べるのがゆっくり一番ゆっくりできる」と言ったまりさは、チューブから あまあまをちゅうちゅう吸っていた。チューブの元は二つに分かれていて、片方はオレン ジジュースが、もう片方はまりさの後頭部に刺さっていた。まりさは自分の餡子とオレン ジジュースが混ざったものを吸っているのだ。 「あまあまを無限に用意なんてできないから、まりさ自身にも協力してもらったの」と、 おねえさんは笑った。 「おうたがいちばんゆっくりできる」と言ったれいむは、スピーカーの入った透明な箱の 中にいた。おねえさんによると、れいむがおうたを歌っている間は録音し、れいむがおう たをやめるとスピーカーから録音したおうたが流れるのだという。透明な箱は防音なので 外からはわからないが、箱の中は24時間絶え間なくおうたが聞こえるのだという。 「おうたをたっぷり歌えて聞けて、とっても楽しそうよね」と、おねえさんは笑った。 何匹も何匹も、自分が一番ゆっくりできると言ったことを続けさせられているゆっくりを 見せられた。 みな、苦しんでいるようにしか見えなかった。 「みんな、ほんとうにゆっくりしているの……?」 「当たり前じゃない。一番ゆっくりできることをさせてあげてるんだもの。ゆっくりして いないはずがないわ」 「でも……」 「うん、そうね。確かに、もうゆっくりできないって言った子はいたわ。ひどい嘘つきよ ね」 「うそつき……?」 「ええ、嘘つきよ。だって一番ゆっくりしていることをしているはずなのにゆっくりでき ないってことは、最初に嘘をついたことになるもの。そういう子にはお仕置きしてあげる の」 「どんなおしおきなの……?」 れいむはごくりとつばを飲み込んだ。 こんな苦しいことを続けさせられるのなら、おしおきの方がいっそマシだと思ったのだ。 だが、おねえさんの答えはそんな考えを打ち消させた。 「いろいろやったけど……そうね、この前は紙やすりを使ったわ」 「かみやすりさん?」 「そう。目の細かい紙ヤスリ。ザラザラした紙って言えばわかるかな? それでね、全身 をこすってあげたの。毎日、10分ずつぐらいだったかな? すこしずつすこしずつ、慎 重に、皮がやぶれてしまわないように削って、餡子を吐きそうになったらその日はおしま い。それを一ヶ月くらい続けたわ。最後は皮から餡子が透けて、綺麗だった。これ以上は 削りようがなかったから、野良に返してあげたわ」 毎日少しずつ、死なないように削られる。死ねないよう苦しめられる。それも一ヶ月。 それはどれほど苦しいのだろうか。どれほど恐ろしいことだろうか。 れいむはここにいるゆっくりたちが、自分の言った「一番ゆっくりできること」を続ける 理由を理解した。そんなおしおきよりは、死ぬよりは、今の方がまだマシなのだ。 そして、なにより戦慄すべきことを悟った。 自分もまた、お姉さんに言われたのだ。 「責任を持ってゆっくりさせる」、と。 そして問われたのだ。 「なにが一番ゆっくりできることか」、と。 れいむは必死に考えた。 なにを答えてもきっとゆっくりできなくなる。それ以前に思いつくようなことは既にほか のゆっくりがやっている。 逃げることも考えた。だが、おねえさんは大して力を入れないでれいむを抱いているよう に見えるのに、れいむのあんよはびくともしない。まるでゆっくりのあんよを知り尽くし、 要所を完璧に押さえているかのようだった。 「野良でいることが一番ゆっくりできる」と言って逃げ出すこともできない。なぜなら、 れいむは野良で死にかけていて、とてもゆっくりしているとは言えない状況だった。そん なことを言えば、嘘つきとして「お仕置き」されてしまうだろう。 八方ふさがり、絶望的な状況の中、れいむの餡子脳は奇跡的にひらめいた。 みんな、「なにかをすること」を「具体的なお願い」をして大変なことになっている。な ら、「なにもしないこと」を「漠然とお願い」すればいい。 (「おねえさんとずっといっしょにいたい」っていえばいいよ!) いっしょにいるのだから透明な箱に閉じこめられることはない。変なこともさせられない はずだ。すばらしい思いつきをさっそく実行しようとしたところ、おねえさんは語りだした。 「そうそう。まだ加工の途中なんだけど、『わたしといっしょにいるのが一番ゆっくりで きる』って言ってくれたゆっくりがいたのよ」 「……ゆ?」 つれてこられた先は、地下室の一角に置かれた作業机だった。その上にはペットボトルが ある。一度切断したのだろう、そのペットボトルには真ん中あたりがテープでとめられて いる。 なぜ切断したのだろう? きっと口が小さすぎるからだ。「それ」をつめこむには。 「おねえさん、昼間はお仕事があるの。職場にゆっくりをつれていくと、嫌がる人もいる のよね。でも、これなら安心。カバンの中に入れてい行けるもの」 ペットボトルのなかにはみっしりとつまっていた。無理矢理、ぎゅうぎゅうに押し込めら れていた。 肌があった。髪があった。お飾りがあった。目があった。 「さ、ごはんよ」 おねえさんがペットボトルのふたをあけると、ゆ、といううめきが漏れた。そうだ、あん な状態ではもう「ゆっくりしていってね!」と言えるわけがない。口が開けないのだから。 ペットボトルのなかには、無理やりゆっくりが詰め込まれていた。 苦しいのだろう。痛いのだろう。でも、それでもおねえさんにとってはゆっくりできてい るように見えるはずだ。 だってそのゆっくりは、「おねえさんといっしょにいるのが一番ゆっくりできる」と言っ たのだから。 「ゆわああああああああああ!」 れいむは叫んだ。恐怖のあまり、喉もさけよとばかりに叫んだ。目からは涙が、顎のあた りからはおそろしーしーが、とめどなく流れた。 それでもおねえさんはほほえみを崩さなかった。 「あらあら、れいむちゃんったらはしゃいじゃって……」 そして、とん、とれいむを作業机の上に置いた。 「さ、れいむちゃん。ここにいるゆっくりは、みんな紹介してあげたわ。だから、そろそ ろ教えて?」 「……ゆ?」 「れいむちゃんは、なにが一番ゆっくりできる?」 れいむはおねえさんと目が合い、固まった。 ぞっとするほど澄んだ瞳だった。ありえないほど無垢な微笑みだった。 おねえさんは本気だ。本当の本気、かけらの邪心もなく、ただ純粋にれいむをゆっくりさ せようとしている。 このとてつもなく純粋なおねえさんは、きっとれいむが一番ゆっくりできることと言った をさせてくれる。 このあまりにも無垢なおねえさんは、きっとれいむが一番ゆっくりできると言ったこと以 外を、させてくれない。 「ゆ……」 「ゆ?」 「ゆっくりしていってね!」 れいむは叫んだ。このあまりにゆっくりできない状況に、ゆっくりの本能ができたことは それだけだった。 ゆっくりできない。だから、ゆっくりしてほしい。無垢なる望み。 生まれて初めて、野良のれいむが餡子の底から自分のまわりなにもかも、世界のすべてが ゆっくりすることを望んだ全力の叫びだった。 れいむの魂の絶叫を受け、 「ありがとう、れいむ。わたしはゆっくりしているわ。それで、れいむが一番ゆっくりで きることって、なに?」 しかし、おねえさんはまったく動じていなかった。 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってねーっ!」 れいむは何度も叫ぶ。それに呼応し、透明な箱の中から、声を出せるものはゆっくりの定 型句を叫びだした。 しかし、おねえさんの微笑みは崩れないし、 瞳は揺らぎもしない。 れいむは知らない。こんなこと、何度もおねえさんが経験していることに。 そして最後にはどのゆっくりも何らかの願いを言ってしまう。いつまでも叫んではいられ ない。 おねえさんはれいむが願いを言うのを、ただじっと待つ。過去、おねえさんが根負けした ことはない。 れいむの願いはきっとかなえられる。 しかし、望みはかなわない。 それでも、今は。 れいむは叫び続ける。 「ゆっくりしていってね!」 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて ふたば系ゆっくりいじめ 478 おぼうしのなかにあったもの ふたば系ゆっくりいじめ 513 ネリアン ふたば系ゆっくりいじめ 534 ラストれいむロストホープ ふたば系ゆっくりいじめ 537 地べたを這いずる饅頭の瞳に映る世界 ふたば系ゆっくりいじめ 574 けがれなきゆっくりパーク ふたば系ゆっくりいじめ 596 復讐の為の人生なんて ふたば系ゆっくりいじめ 611 とくべつなあまあま nue010 anko705のあの人の人生 上記より前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスになって答えればいい 「おねえさんのおうちはでいぶのゆっくりプレイスだからみんなでていってね!」 どうなるかな -- 2014-03-11 21 04 52 「ゆっ!れいむはふつうのくらしがしたいよ!ゆっくりしていってねっ!」 俺ならこう言うと思う。 希少種の場合はお姉さん、どうするんだろーωー ______ / \/\/\/ \ ←? |° ° | |* ∀ * | \______/ -- 2012-11-03 17 45 48 沈黙が一番の答えか。 -- 2012-01-26 21 06 17 「れいむのぺにぺにをおねえさんのまむまむでえいえんにすっきりーさせてくれるのがいちばんゆっくりできるよ。」 -- 2011-11-02 21 28 02 おねえさんがゆっくりしてるのがいちばんゆっくりできるよ って言ってみたらどうなるかなぁ -- 2011-08-30 11 23 04 とてもゆっくりできました! 上げてから即落としましたねw やせ形で目がギョロギョロしてて人と話すのが苦手なお姉さんを想像しましたw -- 2011-06-06 04 32 44 怖いな…… -- 2011-05-25 12 01 06 ↓その逆ギレするとこめっちゃ見たい。 -- 2011-01-12 01 07 14 お姉さん絶対わざと曲解してやってるだろww ↓の人みたいに「おねえさんがれいむのどれい」云々みたいな、虐待に繋げにくい無茶振りされたら逆ギレしそうw -- 2010-11-14 09 02 56 やったねれいむちゃん、願いが叶うよ!ww 天国から地獄への急降下がえごいなw -- 2010-10-23 17 51 52 素晴らしい。なんて優しいお姉さんなんだ -- 2010-10-10 02 45 39 俺もこういうのはゆっくりできない。このお姉さんを打破するゆっくりの登場を願う。 -- 2010-09-12 00 58 34 「おねえさんがれいむのいうことになんでもしたがうどれいになってくれたらいちばんゆっくりできるよ!」 -- 2010-08-22 21 43 54 こういうのでゆっくりできないのってもしかして俺だけ…? -- 2010-07-26 09 22 37 やさしいお姉さんの話で心がほんわかしました。 -- 2010-07-26 01 20 04
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「ふたば系ゆっくりいじめ 474 ドール/コメントログ」 きめぇ丸タイプがほすぃですなぁ -- 2010-08-31 21 37 54
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プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ 9KB 観察 考証 パロディ 希少種 自然界 独自設定 自然番組風 こんばんは、二行です。 ゆっくりの知られざる生態に迫る『YHKスペシャル プラネット・ゆース』。 本日は、その第二夜です。 (第一夜は、「wiki 594」一話完結に付き、未読でも、支障はありません) 内容には、『独自設定』『ネタ被りの可能性』『虐描写の物足りなさ』が含まれています。 ご容赦下さいますよう、よろしくお願い致します。 明るいゆ虐を楽しみたい方は、24時間ゆ虐専門チャンネル、『ゆナッフTV』をご利用下さい。 胴付きとのすっきりーを楽しみたい方は、『パラダイゆCh』をご利用下さい。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第二夜 ~きめぇ丸 ヒマラヤを越える『捕食なき捕食種』~』 ある森の中です。 昨晩の急激な冷え込みが、小さな変化をもたらしています。 ゆっくりが、地面の上を、転がっています。 普段は跳ねて行動するゆっくり。 いったい、どうしたのでしょう。 カメラを近づけて観察すると、その理由が分かります。 光なく、開かれたままの目。 そして、沈黙したままの口。 凍死しているのです。 周辺に目を向けると、そんなゆっくりが、大勢いることが分かります。 この森は地表が傾いていて、丸いゆっくりは、簡単に転がっていきます。 帽子のない、まりさ。 歌を歌わない、れいむ。 大人になれなかった、子ゆっくり達。 それは全て、突然生命を奪われたゆっくり達。 生前は本能に従い、今は重力に従って、流れ、落ちるのです。 森の端は、崖。ゆん体を消滅へと導きます。 ひとつ、ふたつと、ゆっくりだったものが奈落に吸い込まれていきます。 そんな光景を、高みから見下ろしているものがいます。 高い木の枝に止まり、それは、鳴きます。 「おお、あわれ、あわれ」 野生のきめぇ丸です。 空を飛ぶ種として、知られているゆっくりです。 その飾りは、特徴的です。 山伏を思わせる、小さな赤い帽子を、頭の上に乗せています。 さらに、そのお飾りから、白い糸のようなものが伸びています。 それは、帽子の左右から1本づつ垂れ下がり、末端はあんよ近くまで達しています。 その糸には、白い綿毛のようなものが付いています。 多いときには、左右に3個以上付いていることもあります。 これが、エネルギーを溜めている器官であることは、よく知られています。 それは、ラクダが脂肪をコブとして溜めていることに、似ています。 きめぇ丸の食事風景を、ご覧になったことがあるでしょうか。 この種は食事を摂らないと思われている方も多いようですが、違います。 野生種においては、少量ではありますが木の実を食べ、水を飲みます。 ただ、その回数は極端に少ないものです。 四六時中、むーしゃむーしゃごーくご−くしている通常種とは、程遠い生態です。 無論、僅かな水や食料だけで、きめぇ丸の生命が保たれているわけではありません。 飛行を可能にするほどの、膨大なエネルギー。 その秘密は、体内にあります。 きめぇ丸の特徴は、『他者を見下すこと』に尽きます。 昨今の通常ゆっくりも、同じような生態を見せることがあります。 これは、きめぇ丸種を模倣しているに過ぎません。 通常ゆっくりの『見下し』は、単なる気分転換です。 それに対し、きめぇ丸のそれは、生命維持に欠かせない働きなのです。 きめぇ丸の体内には、キメメフィルという化学物質があります。 これは、外部の見下せる対象を認識すると、活発に動き出します。 すると、体内にある僅かな栄養素が、激しい化学反応を起こすのです。 きめぇ丸の生命エネルギーは、この時、生成されます。 この働きは、植物に当てはめると、分かりやすいかもしれません。 植物は、葉緑素が光を吸収し、エネルギーに変換します。 きめぇ丸は、キメメフィルが『見下し』を吸収し、エネルギーに変換するのです。 この働きのせいでしょうか。 研究者の中では、きめぇ丸をゆっくりではなく、植物に分類すべきだ、という声もあるのです。 見下すことが生きていくことに欠かせない以上、きめぇ丸はそれに向けた行動を取ります。 その矛先は専ら、その名の通り鈍重な、ゆっくりに向けられます。 「おお、おそい、おそい」 「きめぇまるだぁぁぁぁぁ!」 「ゆんやぁぁぁ!」 「ゆっくりできないぃぃぃ!」 きめぇ丸を認めるなり、ゆっくり達はたちまちパニックに陥ります。 通常種に近い種ほど、その傾向が強いようです。 別にきめぇ丸は、ゆっくり達に暴力を振るうわけではありません。 ただ、素早く体を揺らしたり、目にも止まらぬ速さで動き回るだけです。 しかし、その速さそのものが、ゆっくり達にとっては、多大なストレスになります。 「えれえれえれえれ・・・」 中には、きめぇ丸の仕草だけで、ショック死する個体もいるほどです。 「おお、おろか、おろか」 そんな光景を見て、きめぇ丸は、精神的だけでなく、肉体的にも満たされていくのです。 字面だけ見ると、かなりゲスい生態のように思えます。 しかし、きめぇ丸自身は、ゆっくり達を、取ったり、食べたりはしません。 にも関わらず、ゆっくりはきめぇ丸を、れみりゃ並みに恐れます。 きめぇ丸も、ゆっくり達の恐慌抜きには、生きてはいけません。 ある研究者は、このような生態を持つきめぇ丸を、こう、名付けました。 捕食なき捕食種、と。 さて、カメラを冒頭の森に戻します。 相変わらず、凍死したゆっくりは崖下へ落下し、それをきめぇ丸が見下ろしています。 実はこのきめぇ丸、飾り糸に付いている綿毛が、2つづつしかありませんでした。 しかし、この光景を眺めているうちに、新しい綿毛が、膨らんでいきます。 哀れな光景が、きめぇ丸の中の、キメメフィルを活性化させます。 ここはさしずめ、きめぇ丸にとっての、ゆっくりプレイスなのでしょう。 綿毛が遂に、6つになりました。 きめぇ丸が、飛び立ちます。 冬が間近になると、きめぇ丸は集団となって、ある行動に出ます。 野生のツル等と同じ生態。 『渡り』です。 舞台は変わって、ヒマラヤ山脈。 その最高峰、エベレスト。 上空、ヘリコプターからカメラを回しています。 山に積もった雪が、青い空の中で、一段と映えます。 白い峰に近付く、黒い一群が見えてきました。 きめぇ丸の、群れです。 「「「「「「「「「「おお、ちかい、ちかい」」」」」」」」」 数十羽は、いるでしょうか。 群れの姿は、まるでそれ自体が、大きな一羽の烏のようです。 このきめぇ丸達は、『渡り』の真っ只中。 遠い地から、ヒマラヤ目指して、旅を続けてきました。 一羽一羽の姿に、カメラが迫ります。 旅の過酷さが、はっきり刻まれているのが、分かります。 体中が乾いて、ひび割れているものもいます。 一番変化が見て取れるのは、飾りの綿毛です。 エネルギーの貯蓄を示すこの器官。 出発時は、全てのきめぇ丸に、6つの綿毛が付いていました。 しかし、このヒマラヤ上空で、3つ残っているものは、稀です。 大抵は1つや2つ、中には、綿毛を持っていないものいます。 これからきめぇ丸の群れが挑むのは、ヒマラヤ越え。 世界最高峰の山々を、自分の力のみで、飛び越えようというのです。 辺りは、激しい気流が巻き起こっています。 中でもエベレスト周辺は、最大の難所となっています。 にも関わらず、きめぇ丸の群れは、最高峰目掛けて、飛んでいきます。 黒い塊が白い剣先に向かい、真正面から戦いを挑んでいくのです。 強い風に煽られ、群れが一旦、引き返します。 その時、力尽きたものが出ました。 「おお・・・」 綿毛をなくしていたきめぇ丸です。 じっと仲間を見つめながら、遥か地表へと、落下していきます。 「「「「「「「「「「おお、さらば、さらば」」」」」」」」」 仲間達が、惜別の言葉を贈ります。 見下すものなど、誰も、いません。 一回、また一回、と行っては返すことを、繰り返します。 気流の流れを、計っているのです。 風の流れに飛び込むごとに、脱落するものも、増えていきます。 舞い落ちる羽のように、きめぇ丸が、群れから剥がれ落ちていくのです。 遂にある1匹が、気流の隙を見つけたようです。 スルリと風を抜け、山の頂上近くにまで達しました。 その後を追い、群れ全体が一直線となって、突破を試みます。 黒いうねりが、空を目指して舞い上がります。 「「「「「「「「「「おお、たかい、たかい」」」」」」」」」」 群れが完全に、気流を抜けたようです。 山の頂上が、きめぇ丸の影で覆われます。 制覇を成し遂げたもの達は、一様に体全体を激しく揺さぶります。 喜びの表現です。 一仕切り歓喜のダンスを済ませると、視線を、眼下へ落とします。 「「「「「「「「「「おお、ひくい、ひくい」」」」」」」」」」 きめぇ丸の群れは、今はもう上空9000メートルから、エベレストを見下ろしています。 世界一高い山と言えど、今はもう、蔑視の対象に過ぎないのです。 その証拠に、減っていた綿毛が、急速に増殖を始めます。 体内のキメメフィルが、活発な働きを見せているのです。 きめぇ丸の群れが、わざわざエベレストを乗り越えていく理由は、ここにあります。 長旅に必要な、エネルギーの補給を行うためだったのです。 世界最高峰を見下す快感。 それは、何ものにも代え難いのでしょう。 ちなみに、エベレスト以外の山々を越えても、エネルギーの充填は行われないそうです。 研究者達はそれを、きめぇ丸種のプライドの高さの表れだ、としています。 きめぇ丸がヒマラヤを越えて、どこに向かうのか。 詳しいことは、分かっていません。 しかし通説では、どこかで子供を産み、育てているのではないか、といわれています。 それを裏付けるかのように、暖かくなると、今度は、若いきめぇ丸達が逆コースをたどるのです。 この世の全てを見下す生き物、きめぇ丸。 そんな彼らが唯一見下さないものと出会うために、命がけの旅は、続いていくのです。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース ~きめぇ丸 ヒマラヤを越える『捕食なき捕食種』~』 製作: YHK(ゆっくり放送協会) カメラ: 脳内 音楽: 脳内 特殊: 脳内 脚本・語り: 二行 収録: 餡小話 Wiki 今回の『プラネット・ゆース』第二夜、いかがでしたでしょうか。 第三夜は、『ドスまりさ・たったひとつのゆっくりプレイス』をお送りします。 年内のSSは、これで最後となります。 皆々様、ありがとうございました。 それでは、よいお年を。 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 666 チューチューラブリームニムニムラムラプリンプリンボロンあにゃるぺーろぺーろ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 629 極上のすっきりプレイス ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC ふたば系ゆっくりいじめ 453 空から降る100万のぷくー ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ふたば系ゆっくりいじめ 402 れいむ・マスト・ダイ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 379 れいむ・マスト・ダイ(前編) nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生命に必要とは言え下手な人間より努力してて草 -- 2017-11-24 14 55 51 きめぇ丸ってどのぐらい早くなるの? 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